ラリーガ19-20総括⚽️

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19-20シーズンのラリーガサンタンデールが終了しました。コロナウイルスで中断もあった中、マドリーが34度目の優勝を決めました。

全てのチームを追えている訳ではありませんが、私なりに振り返ってみたいと思います。

 

まずは順位表。

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順位では、2強+Atletiの構図は今年も変わりませんでした。

まずは降格の3チーム

20位エスパニョール🔵

27年振りの2部降格となってしまいました。中国🇨🇳WuLeiの活躍や、上位4チームに対する善戦も見られましたが、ボトムチームに勝ち点を重ねることが出来ませんでした。

19位マジョルカ🔴

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我らの久保建英🇯🇵が35試合4ゴール4アシストを記録し、大きく成長したシーズンになりました。しかし、チームは大量失点が多く、継続性がありませんでした。ブディミル、クチョエルナンデス、サルバセビージャ、レイナなどが活躍したものの、孤軍奮闘止まり。セグンダBから率いたビゼンテモレノ監督のチームは課題を多く抱えていました。マドリーに勝利や、久保建英🇯🇵とポソの右サイドなど話題性は多かったものの、残念な結果となりました。

久保選手の新天地での活躍に期待しています👊

18位レガネス🔵

監督は日本でもお馴染みのアギーレ監督。最終節、マドリー相手に勇敢に戦う姿勢には心を打たれました。ラリーガの移籍システムにより、シーズン途中に、エンネシリ、ブライスヴァイトをセビージャ、バルセロナに引き抜かれてしまいました。移籍させてしまった事で、攻撃の核を失い、残留争いは厳しいものとなってしまいました。アギーレ監督には同情します。また1部に戻ってくるレガネスを待ちたいと思います。

 

降格権争いに巻き込まれた中には、セルタやベティスといったチームもあります。EL圏内に入ってもおかしくない戦力がありながら、この順位は失敗のシーズンと言えます。

17位セルタ🔵

カピターノ イアゴアスパスを中心に、スモロフ、シスト、デニススアレスラフィーニャ、サンティミナ、ブライスメンデス 、オカイヨクシュルといった攻撃陣を擁します。ですが、得点は37点止まり。個の能力だけではなく、組織として崩せる戦術が来シーズンには必要です。

 

15位ベティス🟢

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今年、ベティスで嬉しいニュースはホアキンが551

試合出場を達成した事でしょう。カンテラ育ちの38歳は、16節にリーガ最年長ハットトリック、歴代2位の出場記録を達成しました。(歴代3位は元マドリードのラウール550試合)

しかし、チームの課題は山積み。ルビ監督はチームの形を作れないまま、6月に退任しました。

フェキル、カナーレス、バルトラ、エメルソン、グアルダード、ボルハイグレシアス

こちらもセルタ同様錚々たるメンバーです。

大量失点が一つの原因ですが、GKロブレスは奮闘していました。

 

9位バレンシア🟠

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昨年4位のチームは早々にマルセリーノ監督を交代。理由は、シンガポール実業家🇸🇬ピーターリム氏との対立と言われています。お家騒動🏠に惑わされたチームには昨年の強さが全くありませんでした。セラーデス氏を後任に据えた後も、好材料は何もなし。守備陣では、シレッセンやマンガラの不安定さが目立ちました。ディアカビに関しては論外です。給料泥棒とも言える酷いパフォーマンスでした。シーズン終了後にはチームが解体されるとも言われ、移籍リストの中には得点源のロドリゴモレノ、チームの心臓パレホなども含まれています。若手主体のチーム作りを目指す中でも、フェラントーレスの移籍は既定路線。お先真っ暗のバレンシア、、、復権して欲しいです。

 

8位ヘタフェ🔵🔴

ボルダラス監督の元、攻守にアグレッシブなサッカーを披露しました。守備に自信はあったものの、得点力がもう一つ伸びにたりませんでした。38試合43得点37失点。個々で考えると、スプリント性があるククレジャ、ハードワークできるマタとモリーナ、アンヘルロドリゲス、アーセナル移籍の噂もあったジェネなど、粒揃いです。キーパーのダビドソリアは素晴らしいパフォーマンスでした。一時期はCL圏内も期待できましたが、再開後の過密日程は苦しかったようです。来シーズンはボルダラスのサッカーを極め、攻撃のテコ入れを図り、飛躍のシーズンにして欲しいものです。

 

6位レアルソシエダ🔵⚪️

全然の若手のクオリティの高さには目を見張るものがあります。ウーデゴールはマドリーでも通用するパフォーマンス、カピターノに任命されたオヤルサバル、大事な所で点を決めるイサクやウィリアンジョセ、後半に復調したヤヌザイ、大柄ながらも新境地を切り開くメリーノなど躍動する選手は多く感じられました。モンレアルポルトゥなど燻銀の選手も抱えながら、EL圏内でフィニッシュしました。

 

5位ビジャレアル🟡

サンティカソルラの退団、ブルーノの現役引退、そして、EL圏内フィニッシュとシーズン最後は明るく締めくくられました。チクウェーゼは今後将来を渇望される選手となり、ジェラールモレノは期待以上の活躍を収めました。(シーズン18ゴール)

カジェハ監督お見事です👏

ELでは、インテル戦が残っています。こちらも楽しみです。

 

これからは、CL圏内のチームです。

4位セビージャ⚪️🔴

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今シーズンは本当に強かったです。オカンポスの爆発力、ジエゴカルロスとクンデ、ヴァツィリークの安定性。フェルナンドとバネガの攻守における貢献。CLにふさわしいチームでした。ヘススナバスが右サイドバックにコンバートされてから、サイド攻撃に厚みがもたらされ、左サイドのレギロンもマドリー時代よりさらに成長しました。来シーズンはセビージャ旋風がCLで見れそうです。ロペテギ監督流石です!!!

 

3位アトレティコマドリード🔴⚪️

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負けはしないが、勝ちきれない。そんなシーズンでした。また、攻撃陣の不発により、得点力が2強に比べて課題でした。モラタも一時期連続ゴールを重ねていましたが、2桁に載る選手が1人では少なすぎます。来シーズンは攻撃のテコ入れが求められます。153億円でベンフィカからやってきたフェリックスは6ゴール。アグエロとfast seasonとほぼ同じ結果ではありますが、移籍金が高いだけに期待を裏切ることとなりました。個人としてはトーマス、マルコスジョレンテカラスコ、コレア、ロディが好調でした。トリッピアーも移籍して1年で、シメオネイズムを体現する戦選手となりました。

シーズン再開後は強豪らしい戦い方が出来ましたが、前半戦から観たかったものです。

次のステージはCLライプツィヒ戦。ライプツィヒは怪我人が多いだけに、悲願のCL制覇に向け、シメオネの一味は歩みを止めません。

 

2位バルセロナ🔵🔴

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クレとしては苦しいシーズンとなりました。バルトメウ副会長の一貫性のない移籍、チーム内不和、監督人事など暗いニュースばかりでした。アルトゥールはピャニッチとトレードされ、チームの方向性は定まらないままです。マドリーに3連覇のチャンスを奪われ、チームの大改革のタイミングが訪れたのかもしれません。得点力はリーグ最多の86得点と申し分ありませんが、取りこぼしが多く、そこをマドリーに突かれることとなりました。

メッシは25得点でシーズン得点王取りました。

アンスファティが18歳ながら目覚ましい活躍を収めました。

でも、明るいニュースはこれぐらいです。主力の高齢化も現状抱える中、8月はCLナポリ戦です。1戦目はガットゥーゾナポリのソリッドな守備に苦しめられました。メッシ個人に頼るだけではなく、セティエン監督の秘策がこれからは求められます。

 

1位レアルマドリード⚪️

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マドリーがタイトルを奪還しました。バルセロナとのデットヒートを最後は総力戦で逃げ切りました。シーズン途中では、バルベルデの台頭、メンディの貢献性など若手の活躍も見られました。後半のクラシコでは、ヴィニシウスのゴールで逃げ切り。クルトワの好セーブが光りました。シーズン通して守備が安定し、アトレティコよりも失点数が少ないことはお見事です。今年のサモラ賞はクルトワです。

ラモスはセンターバックながらシーズン11ゴールです。PKの落ち着きは流石です。

既存の現有戦力に加え、若手の台頭が著しいマドリーはCRsetteロスを乗り越えられたようです。

ジダンは監督としての手腕を磨き上げ、長期政権を築く可能性も出てきました。

残りのCLでは強豪シティ戦。若手とベテランの融合と結果の継続性を自信に変え、リスボンに乗り込みます。

 

 

ご愛読ありがとうございました。

他のリーグの執筆も近頃開始したいと思います。